花粉症のお話

UPDATE:2004.06.09

 十勝にも花粉症の時期が近づいています
 2月頃になるとテレビやマスコミなどにスギ花粉症の話題が取り上げられることが多くなりますが、ここ十勝では植物相が本州とは異なるため、花粉症を引き起こす花粉の種類も時期もかなり異なってきます。
昨年の帯広保健所の花粉情報を見ても、4月にはいってからハンノキの花粉が出ています。
ハンノキはよく河原に生えている樹木で3月末から4月の初めにかけて花を咲かせます。シラカバとは近縁種なので、シラカバ花粉症がある方ではこれでもアレルギー症状を起こすことがあります。
そこで、シラカバ花粉症の方は3月の中旬以降に薬を内服し始めるのがいいと思われます。

 花粉症の診断は?
 症状は鼻水、くしゃみ、鼻詰まりですがのどのかゆみや咳、眼のかゆみを伴うこともあります。
鼻の中を見るとおおよその判断は付きますが、鼻水を使った検査、血液検査をすることで診断をします。
また、アレルギー性鼻炎があると副鼻腔炎も伴っていることが多いので注意が必要です。

 治療はどうするの?
 風邪薬の中にもアレルギー症状を緩和させる成分が含まれているので、風邪と誤って風邪薬(総合感冒薬)を長期にわたって内服しているかたがいますが、風邪薬には熱を下げる成分や咳を押さえる成分などアレルギーの治療には不要な薬が含まれていますので、あまりよいことではありません。
また、シラカバ花粉症のかたは果物にもアレルギーをしめすことがありますので、果物を食べて口やのどがかゆくなる場合は気をつけてください。
 治療は基本的にはアレルギーの薬の内服や鼻への薬の噴霧を行います。
だいたいはこれで症状が落ち着くことが多いのですが、鼻詰まりがどうしてもとれない場合は手術を行うこともあります。
当院ホームページから帯広保健所の花粉情報を見ることができますので、参考にしてください。

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