声の話

UPDATE:2004.06.09

声について

 私たちは無意識のうちに、声を使ってコミュニケーションをおこなっていますが、これはほかの動物と、比べてみると、人間に特有の、すばらしい能力であることがわかります。
どんなに人間に近いチンパンジーでも、ほえるような声を使うだけで、言葉として会話したり、歌ったりするなど、考えられないことですね。
さらに驚くべきことは、私たちの声には、個性があることです。
男性の声、女性の声、子供の声、そしてそれぞれの個人に特有の声、声を聞いただけで、誰が話しているかがわかるでしょう。

声帯について

 声を作っているのは、声帯という部分です。
これはちょうど、のどぼとけの裏側にある、襞状の器官です。
私たちは、ちょうど笛のように、この声帯の間に、息を通して振動させて声を作っています。
このとき、声帯が太くて長ければ低い声になり、細くて短ければ高い声いなります。
これは、弦楽器の理屈と同じです。
そればかりでなく、私たちは声帯の緊張を変えることで、高い声や低い声を出し分けることができます。
このため、私たちは、いろいろな高さの声を出し分けることができるわけです。
また、声帯は副腎というところからでる、ホルモンの影響を受けて、変化します。
この変化によって、声の高さも変わってきます。
それで一生に間に、子供の声から、大人の声、そして高齢者の声へと、変わっていくのです。
特に女性では、閉経後に声が少し低くなることが知られています。

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